フェノロサ(1853〜1908)
Fenollosa, Ernest Francisco
哲学者・日本美術研究家。東京大学に招かれ、明治11年に来日。理財学・哲学を教えるとともに、日本美術の研究を深め、海外に紹介した。岡倉天心とともに古美術の保護を指導し、伝統美術の復興にも尽力した。帝国博物館の設立を訴え、東京美術学校の創設にも参画するなど精力的な活動を行った。 |
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外山 正一(1848〜1900)
社会学者、教育者、詩人。明治10年に東京大学が成立すると、最初の邦人教授の一人となり、哲学、心理学、社会学などを講じた。のちに帝国大学文科大学長、東京帝国大学総長を歴任。「番人」と呼ばれたほどスペンサーの進化論に精通するとともに、文芸や絵画・演劇にも造詣が深く、新体詩運動など多方面に活動した。 |
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スペンサー(1820〜1903)
Spencer, Herbert
イギリスの哲学者・社会学者。ダーウィンの進化論を社会現象にあてはめ、社会進化論を説いた。著書(訳書)が「民権の教科書」と称されるほど自由民権運動を鼓舞した一方、その思想が適者生存・優勝劣敗の論理として民権思想に対する批判に使われるなど明治期の日本に大きな影響を与えた。 |